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読書記録「脳を最適化すれば、能力は2倍になる」 樺沢紫苑著 

 

「今日中に依頼のラフを描きたいのに、アイディアがひらめかない!」

 

そんなふうに私の仕事はいつも、自分で予測不能なその日の調子に振り回されていました。

でも、本書を読んで、振り回されていた「調子」というものが、「脳」のせいであり、脳内物質をコントロールすることで、思い通りに仕事をしていくことも可能であると気づきました。

 

 

私の仕事は、アート作家。

クライアントワークの作品を作ったり、講座の教材を作ったり。

クリエイターは良い作品を作るため頭の中は常にスッキリ研ぎ澄まされていないといけないものです。しっかり睡眠をとったり、運動したり、リラックスしたり、仕事がうまく行く「行動」は知っていたものの、それらの元になる脳内物質の事は意識していませんでした。

 

聞いたことがあるけど、よくわからない。

そんな脳内物質を本書では、エヴァンゲリオンのキャラクターに例えて紹介されています。

脳内物質の擬人化ですね。

 

7人のキャラクターは下記の通り。

 

⚫︎ドーパミン(アスカ・ラングレー)

⚫︎ノルアドレナリン(碇シンジ)

⚫︎アドレナリン(葛城ミサト)

⚫︎セロトニン(綾波レイ)

⚫︎メラトニン(鈴原トウジ)

⚫︎アセチルコリン(赤木リツコ)

⚫︎エンドルフィン(渚カヲル)

 

 

 

それぞれのキャラ・特徴がとてもわかりやすく脳内物質に愛着が湧きました。

 

本書を読み、自身の経験と照らし合わせ、自分なりに下記のように解釈してみます。

 

ドーパミンとは

困難な状況ほどやる気が出る!

目標&報酬でモチベーションアップする幸福物質。

 

エヴァではアスカに例えられたドーパミン。

私は今、ドラゴンボールにハマってるので、真っ先に孫悟空が思い浮かびました。

そしてハードルが高い未知の仕事に出くわすと「オラわくわくすっぞ!」と脳内で野沢雅子さんが喋るようになりました。笑

 

常にチャレンジすることで活性化できるのがドーパミンです。

ドーパミンのいいところは、幸福物質なので仕事していて楽しい!幸せ!と思えること。

自分より強い敵に挑むことでドーパミンを出し、わくわくする「孫悟空精神」こそドーパミン仕事術だと思いました。

 

ノルアドレナリンとは

逃げちゃダメだ。闘争と逃走のホルモン。

恐怖&プレッシャーのストレスで力を発揮!

 

夏休みの最終日に一気に宿題を終わらせる!じゃないけど、納期ギリギリになると急にいいアイデアが降りてくる。そんな経験はありますね。

 

でも短期ならいいけど長期でプレッシャーがかかると心が病んでしまうといいます。

ノルアドレナリンとドーパミンはうまく使い分けるのが大切とのこと。

 

これからはプレッシャーが強く出すぎているなと感じたら

「オラわくわくすっぞ!」と心の中で悟空になってドーパミン変換に持っていくことにしたいと思います。

 

アドレナリンとは

ピンチをチャンスに変える闘争と逃走のホルモン。

怒り&興奮で普段以上の力を発揮!

 

ノルアドレナリンもアドレナリンもどちらも闘争・逃走ホルモンですが、脳・神経に影響するのがノルアドレナリン、心臓や筋肉に影響するのがアドレナリン。火事場の馬鹿力や、野球選手が「ボールがスローに見えた」というのもアドレナリンの影響です。

 

私は5分や10分でモデルさんを描くクロッキー(速写)が好きです。

クロッキーの時間は普通の5分や10分よりとても長く感じるし、あり得ないスピードとクオリティが出せるのが不思議。まるで身体能力が一時的にアップしてるみたいです。

 

しかし、アドレナリンは出過ぎていても、パフォーマンスが発揮できないので適量がいいとのこと。

 

アドレナリンはドラゴンボールでいうと「スーパーサイヤ人」でしょうか。

怒りで変身して通常の何倍ものパワーが出せるけど、長く続けるとボロボロになってしまいますね。

 

セロトニン

覚醒、気分、心の安定をもたらす癒し物質。

朝からスッキリ集中力で仕事する!

 

よく寝て朝スッキリ起きられた日は、いい絵が描ける。朝からぐったりの日は1日ダメ。

それでも時間さえかければ形にはなっていたからあまり気にしてなかったけど、セロトニンの影響力を知り意識するようしました。

 

セロトニン活性化方法は

⚫︎日光を浴びる⚫︎リズム運動⚫︎咀嚼

の3つ。

 

という事で、朝スッキリしてなくても、窓を開けて部屋をうろうろし朝食を食べているとやる気が出てくる。

ちなみにセロトニンが極端に低下すると「不安障害」「パニック障害」になるそうです。

私も不安が出る時はほぼ睡眠不足。気をつけてセロトニン活性化しなければと思います。

 

メラトニン

熟睡で疲労回復!必要不可欠の脳内物質。

 

よい睡眠が翌日の仕事に影響するのは周知の事実なはず。

35歳を過ぎてから睡眠が足りないと翌日全く使いものにならなくなりました。

次のアセチルコリンの項で、クリエイティブな仕事は夜に捗る!と言われているけど、ついつい朝まで仕事してしまっていた私。最近、それをやめたら調子がいい。やりすぎは禁物…特にPC作業は寝る前に絶対やめましょうとのこと。

 

疎かにしがちなメラトニンも仕事術として意識したいです。

 

アセチルコリン

運動やリラックスで創造的作業をはかどらせる!

認知機能&ひらめきの脳内物質。

 

「とりあえずやる!」ことでやる気が出るのもアセチルコリンの影響。

 

「午後から夜はアセチルコリンが分泌されるのでクリエイティブな仕事に向いている」。

私もやりたくなくても心を無にして仕事を始めるとノリノリになるし、夜の方が朝より倍くらい制作が捗るので夕飯後に主に制作してます。

 

浅めのレム睡眠時、夢を見てる時にもアセチルコリンが分泌されてます。

「歴史上の有名な発見のいくつかは寝ている間に起きている」のもアセチルコリン。

 

私もよく夢の中で猛烈に素晴らしい絵を描いていることがあります。

もちろん起きてから再現出来ないし、記憶もあやふやで悔しいですが…

 

Mr.Childrenの「あんまり覚えてないや」という曲を思い出しました。

“夕べギターを弾いて うとうとしかけた瞬間に 奇跡のメロディが降ってきて〜なのに覚えてないんだ〜”って歌詞の歌。

このクリエイターあるあるも脳内物質の影響だったのですね。

 

エンドルフィン

ストレス解消、集中力、想像力、記憶力が高まる

最強の癒し物質、脳内麻薬!

 

無心で絵を描いているとしばしばフロー状態になり、体力が限界に近いのに描くのをやめられなくなることがあります。そんなフローやランナーズハイなどの現象は、エンドルフィンの影響とのこと。

 

ランナーズハイを「ライターズハイ」と言ったライターさんいました。私にとっては「クリエイターズハイ」。描き始めたら飲まず食わずの作家は多いのは、それこそ脳内麻薬の力なのかと感じました。

 

まとめ 脳内物質を使いこなして快適に能力アップしよう

 

本書を読んで10日ほどですが、早速意識し始めたら毎日のパフォーマンスも上がり、幸福感までアップしました。

脳内物質を知ることで、自分をコントロールもできるのですね。

 

今まで漠然と「今日は調子がいいな・悪いな」と受け身だったのが、調子を自分でよくすることができると知っているだけでも安心です。

 

アイデアも「ひらめき待ち」ではなく取りに行ける。

クリエイティブに、そして快適に仕事をするために、

本書の内容をこれから活用していきたいです。

 

 

 

 

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