デザインカッターって?
こんにちは。切り絵作家 平石智美です。
今日は切り絵において最も重要な道具である「カッター」についてお話ししようと思います。あ、切り絵って必ずしもカッターを使わなくてはいけないと言う決まりはなくて、専門的なハサミを使用して作る作家さんも多くいらっしゃいます。でも、ハサミについては私は専門外なのでご容赦くださいませ。
それでは、実際に私が使っているカッターを紹介します。
私の愛用のNTデザインカッター
それがこちら、NT CutterのeD-400です。
ごくごく一般的なデザインカッター。商品にはデザインナイフ、と書かれています。
「カッター」と略して呼ぶことも多いので、記事ではではデザインカッターと呼ばせていただきますね。
NTのカッターにもいろいろなタイプがありますが、一番お安く、初心者がはじめに手にしやすいこのタイプを私も使うようにしています。
これ一本であらゆる作業が行えます。
そう、切り絵って、たまに専門的なカッターを数種類用意して、用途によって使い分ける職人さん的な部分がある!と思われていたりするのですが、残念ながら、このベーシックなカッター1本あればOKなのです。(道具コレクター的な方にはとても残念がられますね)
しかも、このカッターは「切り絵専用」と言うわけでもないので、普通に文具店で手に入ります。見た事ないよーって方も探してみてください。
ちなみにカラーバリエーションがあり、カラフルなものが切り絵女子に人気です。
デザインカッターの特徴
デザインカッターは、刃が取り替え式になっています。
一枚の刃を金具でしっかりと固定して使うので、カチカチと刃を出すタイプの普通のカッターよりも刃先に安定性があります。
細かな作業では「刃先がブレない」と言うのはとても大切です。
刃は30度のものを使用
NTのこのシリーズでは30度と45度の刃が使用できます。
カッター本体を買うと、30度と45度の刃が5枚ずつ付属されてきます。
繊細な作業である切り絵には、より鋭い刃先のものが向いていると言われ、私を含め、周りの生徒さんなども30度の刃を愛用している方が多いです。でもせっかくなのでどちらの角度も試してみて、使い切ったら自分に合う角度の替刃を購入すればよいでしょう。
その他のデザインカッター
有名なところだとNTのほか、オルファのデザインカッターもおすすめです。
こちらも文具店では必ず置いてあると思います。
オルファのベーシックなデザインカッターはNTのものより刃が大きいのが特徴です。
なので厚手の紙を切る場合には、丈夫でよいかと思います。
ちなみに最近は100円ショップでもデザインカッターが販売されているので、お試しで買うにはいいと思いますが、本格的な切り絵には向いていないと言う声をよく聞きます。私は使ったことがないので、今度レビューしてみますね。
おすすめのデザインカッターは?
大きく分けてデザインカッターではNTさんとオルファさんが有名でどこでも手に入るイメージですが、「どのような紙を切るか」によりどちらがおすすめかが変わってくるでしょう。
例えば、薄手の紙で繊細な切り絵を作る場合は、刃が薄く小ぶりなNTのカッターの方が、小回りもききやすく作業しやすいと言われています。
逆に、厚手の紙で切り絵を作る場合は、刃が大きくしっかりしたオルファのカッターは安定性があり切りやすいです。
切り絵作家の中でも、その作風や使用する紙により意見が分かれます。
用途により、使い分けるのがよいと言うことですね。
道具としてはそんなに高いものではないので、ぜひ様々なカッターを試して、自分に合うものを探してみるのがおすすめです。
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