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習作「桜」

11月18日から開催の「きりえ美術展」。今年こそ出展するよ!と周りに言いふらしてモチベーションを高めていたのですが、特に準備はなにもせず。

 

ふと、応募用紙を見ていたら、申し込み期日が10月20日じゃありませんか。当たり前だ、もう1ヶ月前だもの。急に焦る!

 

作品は搬入日までに作ればいいとしても「タイトル」と「サイズ」は申し込み時に決めなきゃいけない。慌てて何を作るか考えることになりました。

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今回は、今までの作風ではなく新たな作風で挑戦することに。締め切りが近いのでさっさと本番の作品に取り掛かりたい気持ちを抑えて、習作を作ります。今まで経験のない技法と素材を取り入れようとしているため、それが実際にうまくいくのか確かめなければいけません。

 

本番はF30号か、A1か、B1で作ろうと想像しつつ、手頃なF6号で技法の試作をしてみることにしました。

 

まずはデジタルでラフを描き、イメージと構成を決めていきます。

 

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緑をベースに白い桜の枝。この習作がうまく行ったら、大きなサイズで巨大な桜を描くのが目標です。

 

F6号の色紙に和紙を貼って色を塗ります。

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桜の枝(影部分)を和紙で切ってから着色します。

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色紙に重ねて貼ります。

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なんかこれだけでいい雰囲気です。この白っぽく残した花の部分が特に魅力的。

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この部分は次に手前の桜を重ねると隠れてしまう予定でしたが、隠すのはもったいない!ということで、先に描いたラフは変更することにしました。

 

臨機応変。現場優先。

そして、手前の桜を切って染めて貼って完成。(夢中だったので記録はなし)

 

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習作としては比較的、想像通りにできました。

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ユザワヤで緑の油彩額を買ってきて入れてみました。額に入れるとサマになりますね。

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遠目で見ると「日本画」っぽくて、近寄ると「貼り絵」の印象です。層が少なくて細かくないから近寄ると少し安っぽいのが気になる。

 

概ね満足だけど、印象がどちらかというと「貼り絵」なので、「切り絵」っぽさを強めないといけないかなというのが課題です。なるほど、輪郭線を切り抜いたものを貼るだけだと貼り絵っぽいんだな。パーツの中を切り抜くという要素を何処かに組み込まなければ、ということですね。勉強になりました。

 

あと、この絵、ちょっとボヤけてる感じなので、もう少し細かい桜を入れて、ピントを何処かに合わせたいですね。かといって、世界観は壊したくないので良いやり方を思いついたら手を入れようと思います。

 

今回の習作の制作は約5時間でした。

要領は掴めたので、次は本番に挑みます。

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