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読書記録6「始めるノートメソッド」西寺郷太 著

読書記録6「始めるノートメソッド」西寺郷太 著
本日の読書はこちら。「始めるノートメソッド」西寺郷太 著

ミュージシャン・音楽プロデューサー 西寺郷太(ノーナ・リーヴス)によるクリエイティヴなノート術、第2弾! と言うことで、ノート術系の本が大好きな私なので、ちょっと読んでみました。

書籍の印象がカジュアルでデザインにこだわりがある感じ。本文も、ノートをイメージした横書きのシンプルな文字組と、重要な部分は手書きマーカーで引いたような線が引かれていて、手書きじゃないのに手書きみたいな味があるんですよ。

本の装丁も、著者が愛用しているノートをイメージしているのが伝わってきて、いいデザインだなと思いました。

 

この本では「ジャーメイン・ジャクソン(マイケル・ジャクソンのお兄さん)について」を見開き2ページで調べながら60分でまとめてみるという演習が出てきます。

「ジャーメイン・ジャクソンを知らない人に向けて10分間のプレゼンをする目的で書く」という演習で、なぜ著者が演習でモチーフにしたのがなぜジャーメイン・ジャクソンかというと、あまり知っている人がいないという理由からです。

 

これは、よく知らないことを短時間で調べつつ要点をまとめアウトプットまで持っていく練習と言っていいでしょう。

 

ノートを書くには調べることから入り、伝えるためには調べた情報をのどの部分を伝えればわかりやすくなるかを考えます。その書き方には一定のルールがあり、そのルールを守った上で自分の面白いと思った要素を少し掘り下げていきます。

 

すると、同じ人物を調べたノートでも個性も出ることがわかります。

 

この演習を受けた4人の生徒さんのノートも、どれも違った着眼点が面白かったのですが、最後出てきた著者の先生のノートを見てみてさすがだなと感じました。なぜなら、2ページのノートを見ただけで人物像や雰囲気が伝わっただけでなく、そのノートを見ただけで、興味のなかったジャーメイン・ジャクソンに興味を持ててしまったから。

 

この演習で、ノートはプレゼンのためにとありますが、もちろん演説のような文章ではなく箇条書きのようなものです。

 

演説のように言い回しなどで面白くまとめているから面白いというわけでなく、箇条書きのノートでも面白いと思えるのは、すごいことなのではないでしょうか。

 

きっとジャーメイン・ジャクソンが有名人として興味深いエピソードを持っているからというわけだけではない。伝えるノートとはこういうことなんだなと感じました。

 

これなら人に伝わるのはもちろん、自分の記憶にも残りやすいのではないか。

 

そもそもノートとは、自分が興味深いと思った、覚えておきたいと思ったことを書き留めるツールで、自分の記憶に定着させる為のもの。

 

時が経って自分で読み返した時に面白いと感じるノートがいいよな。そんなノートは最近書けていなかったなと思わされました。

 

私は、前々からノート術的な本が好きで、それは逆に言うと、自分のノートに満足してないからとも言えると思います。

 

 

今回の本も、何気なく手にしたのですが、良い気付きがありました。

人のノートにはその人らしさが溢れていて、その人に会ったことがなくても、ノートを見るとその人とすごく親しいかのような感覚になります。

私ももっと私の考えをまとめるため、伝えるため、ノートを活用できたらいいなと思います。

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