0から1を生む
先週、木曜日の夜から金曜日の午前中にかけて、作品のラフを一気に描きました。
ラフといっても色々あるけど、今回のは、1番はじめのアイデアスケッチのこと。
このアイデアスケッチ、ぐじゃぐじゃと簡単に描いているようで、めちゃくちゃ頭を使っているんです。作品作りの工程の中で、最も難しい部分だと言っても過言ではないかもしれません。
なぜなら、1番最初のスケッチは「0から1」にあたる部分だからです。
どのような事柄でも、多分最も難しいのが0から1に持っていくところだと思います。
1があれば、2、3、と積み上げていくのは意外と簡単です。今の現状を元にして、予測できるゴールへ少しずつ進めていけばいいのだから。
でも、0から1は、そこから先とはどうにも次元が違います。
その部分だけは、いつでも、時間があればできるというものでもありません。「あ!今かも!」と思った時に、「えいっ」と思い切って世界に入っていかないと生み出せない。
そうですね。どのくらいの頻度でそんな日が来るかというと、月に1度あるかないか。いや、ないかなぁ。
そんな感じで、ラッキーにもアイデア出しが出来たその日、描いたのはカレンダー規格の風景画でした。
スケッチは多めにパターンを出したので、どれが採用になるかは描きながら考えます。
とりあえず、10まで先は長いけど、0が1になっただけ気持ちはほっとしています。1から先は、時間さえかければなんとかなりますから。
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