読書記録01「日本の伝統文様」並木誠士監修
伝統文様の本は結構持っています。
最初は「仕事柄勉強しなければ」と参考書のようなつもりで買って、パラパラと必要な部分のみ読んだりしていましたが、
知識が増えるにつれ興味も増していき、最近では本によって文様の紹介の仕方、写真サンプルなどの違いも楽しくて、新しい本を見つけると買ってしまったりします。
文様の画集、コレクションにも近いですね。
その中でもこの本は数多くの伝統文様を生まれた「時代」ごとに紹介しているのがとても良くて好きな一冊です。3年くらい前に購入。
「時代」で分類することによって、歴史の流れと繋げることができるので、たくさんある伝統文様の仕分けが頭の中で出来ていき、スッキリします。
仕分け方には、有名なもの、モチーフの分類(花、草、モノ)など色々あります。
その中でも「時代」だと分類もされつつ一連の流れがわかるのでいいですね。
人はあらゆる分類方法の中で「時系列」で並んでいるものが一番整理しやすいと聞いたことがあります。(エビデンスはわかりませんが)
歴史的背景がわかることで、文様の生まれた意味
日常での使われ方まで想像もしやすくなりますね。
具体的に想像ができないと知識は頭に残らないですから。
図版も多く、1文様につき3から7種とか掲載されてます。
同じ文様でもアレンジが変わったりするので、基本形だけでなく応用されたような文様の紹介はありがたいです。
文様って大体の場合、単体でなく組み合わせで使われたりするので、メジャーな組み合わせも紹介されています。
「なぜこの2つが組み合わさるのか」というところにも、ちゃんと意味があって意味がわかると面白いのです。
図版で紹介される文様は、着物から美術品、工芸品に至るまで。
それぞれキャプション(説明)もしっかりされていて、
スッキリ無駄なく大切のことを押さえて、基本をまとめてあるので、
まずはこれを読んで、掘り下げたい文様について、自分で調べていく感じで使っていきたいです。
東京美術の「すぐわかる」シリーズは他にも持ってますが、初心者にもわかりやすくおすすめです。
デザインや図案を描く時、読み返すと新たな発見があるかもなので、手元に置いてたまに読み返していこうと思います。
◆◆◆書籍情報●
●すぐわかる日本の伝統文様―名品で楽しむ文様の文化ー
平成18年3月27日発行
●監修 並木誠士 ●株式会社東京美術
◆……◆……◆……◆……◆……◆……◆……
自分で学んだり読んだ本を覚えておくためにも、読書の記録をどこかに残しておきたいとずっと思ってました。
手帳にひたすら記録していた時期もありましたが、自己完結だとなかなか続かず。笑
切り絵には直接関係ないかもしれませんが、私の制作の成分の一つにはなっているはずなので、noteに記録していこうと考えました。
アウトプットにはインプットが欠かせません。
読書は栄養。そして心の癒しです。
読んだ本で学びのない本は無いのですが、基本オススメしか載せませんので、もし興味がある書籍があったら、皆様も是非に。
関連情報