作品、空へ。
7月8月、長期で取り掛かっていた大きな仕事が、今週になって一気に手元を離れるということ続いています。
ふと気づくと秋。
なんとなく、夏休みの課題を全部提出したときのようなすっきりした気持ちです。
作品の納品の仕事もいくつかあったから、実際にアトリエもすっきりしたし。
今日はその中でも特に気がかりだった案件をすっきりさせました。
今年、秋?から始まる台湾の美術館での展覧会の作品の発送です。
この案件は制作から発送まで取り掛かっていた期間が長く、今年の頭に作品の構想をしてから、下絵、制作、額装と、とても気を使って進めてきました。その間はずっと頭の片隅に「完了されてないタスク」としてあったから気がかりだったけど、今日やっと発送を終えて、すっきり。
後は無事に破損なく美術館に届くのを祈るのみです。
ああ怖い。いつも「ちゃんと届くかな」の心配はするのですが、今回は特に心配です。
私、海外の展覧会は初めてで、海外に作品を送るのも初めてなのです。
そこで今回の学び?とともに作品発送についてのことを覚書にまとめておきます。
発送のやり方については、慣れた先輩作家さんたちが懇切丁寧に教えてくれたので、もうその通りにやるだけにしてしまいました。私は全くもって右も左も分からない状態で経験値ゼロなので、今回の私の書く内容は参考程度に。
作品に名前とタイトルを書く
この辺りは国内のグループ展に発送する時も似たようなものだから、参考にしてもらってもいいかも。
まず、作品を額縁に入れたら「自分の名前」と「作品タイトル」を記載した紙を裏面に貼ります。これは必ず。作品に名札をつけてないと膨大な数の作品を取り扱う展示スタッフさんに手間をとらせてしまいます。
今回私は3枚1組の作品だったので、それぞれがどの場所に配置するのかも記載しなければいけなく、海外だし言葉より図で描くのがわかりやすいと思い、写真に丸をつける形をとりました。
逆に3枚だけど1作品のみだから、作品タイトルは書き損じた。すみません。
額縁をしっかり固定する
次に額縁を固定。額縁って意外に中に隙間があり、入れた中身(作品)の厚さによっては、「カタカタと動いてしまう」ことがあります。
中身が動くと額縁の破損や、作品のズレに繋がる恐れがあるので、しっかり固定したいところ。
額縁についている金具(ステンレストンボ)はきつく締め、緩い場合はマスキングテープなどで固定します。
今回私は金具だけでは不安定さを感じたので、隙間をマスキングテープで封鎖してしまいました。
まぁ中身を開けることは無いでしょう。
中身を開けることがあるとすれば、作品とアクリル板の間にに目立つゴミなどがあった場合かな。そこは慎重に額装しました。
プチプチで梱包する
梱包はいろんな方法がありますが、今回は「プチプチのみ」が望ましいのではとの話になり、オールプチプチで、グルグル、巻きまくりました。
まず各作品を個別にプチプチで3周くらい包みます。額縁を買ったときの箱には入れません。入れると中でカタカタ動くので、ぴったりプチプチで巻きます。
次にその3個をまとめてさらに2周プチプチで巻きます。
余ったプチプチを閉じるときはなるべく角をそれで保護できるように包み方を工夫します。
一度はこれでいけるかなぁと考えましたが、心配なのでさらに巻く向きを変えて2周巻きました。
これで角どのもクッション性バッチリ!なはず。。。
プチプチはほどほどに角のみに段ボールをつけることもできましたが、あまり上手にできる自信がなく、プチプチを大量に使いました。笑
ちなみに国内ならここまでしません。過剰梱包むゆ開封する方の迷惑になるのでね。^ ^
ポイントは
「中でズレないようにぴったり固定」と
「角の保護」
後は展示してくださる方への配慮で
「梱包材に全て名前を書く」
「梱包材は送り返す時も使えるようにサイズは大きめで、養生テープなど剥がせるテープで貼る」
でしょうか。
うっかり忘れちゃったりするけど。とりあえず何にでも名前を書くのが大切。
発送する
発送は「ENS」を使いました。
実は初めての海外発送。書き方がわからず、教えてもらった通り写しただけでした。
ポイントとしては、「贈り物」にチェック。内容金額には販売価格を書かない(2万円以下に設定)でした。一応作品だから販売価格はとーっても高いけど、売れたものではないしね。
作品と紙屑は紙一重!(T . T)
最後に、祈る。
後はもう祈るのみ。
無事に破損なく届きますように!!
日本から発送の皆さんはもう無事届いたようで、、、あ、でも開封しないとわからないか。難しいとこです。
国内での額縁破損は結構経験してるので心配性になってしまいます。
台湾は4日くらいで届くようです。すごい早いなあ。
当初はコロナの影響で遅れが出るのでは?除菌作業が大変なのでは?など懸念されましたが、、、大丈夫そうです。
そもそも開催も心配だったりした展覧会。
本来であれば、会場に行き、パーティーや交流会もあるはずでした。
思ってた未来と現実は少し、大分?違うけど、
良い展覧会になりますように。と願うばかりです。
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