アトリエ「LIKES<ライクス>」2023年 10月の記録
横浜関内で開催しているアトリエの記録です。
この日は、午前中は自由制作、午後は亀山先生と私で人物デッサンのデモストをやりました。
こちらは終わってからの発表タイム。
午前中のデッサン。みなさん、短い時間の中でとてもよく描けています。
私も午前中に30分くらいB5のノートに石膏デッサンしました。
そうしてるうちに、今回のデモストでのモデル役を務めてくれる「kちゃん」が到着したので、打ち合わせしつつ、練習でクロッキーさせてもらいました。
亀山先生に「自分だけ練習してずるい!」と言われる(笑)
で、お昼を挟み、午後。
デモンストレーション開始。
今回は20分ポーズ×5回で、人物着彩します。
サイズは20号。
アトリエメンバーさんが写真を撮ってくれました。
今回のデモンストレーションの目的は「着彩の工程」をみてもらうこと。
亀山先生は濃い色を先に塗り、明るい色を後から乗せていく、油絵やアクリル画の手順で描き、私は、明るい色を先に塗り、濃い色を後から載せていく、水彩画の工程で描きました。
違うアプローチの方が面白いかなと思いまして、悩んだんだけど私は水彩画的に描いていくことにしました。
でも使った画材は、2人ともアクリルです。
支持体が亀山先生はベニヤパネルにジェッソ。私がベニヤパネルに和紙という違いがありましたが。
私の分だけだけど工程を載せていきます。
今回は20号パネルに和紙を水張りしました。
なぜ画用紙でなく和紙かというと、前の晩に水張りしようとしたら、20号サイズの画用紙がなかったからです。
和紙でも問題なく描けるのですが、紙の特性で、消しゴムはかけにくいので慎重にデッサンしていたらあっという間に20分経過しました。
真正面のアオリという難しい位置で不安。
モデルさんが、足を結構開いていたので、膝ぐらいで切っておく構図のがいいかなと、全身を入れるのはやめました。
正直この時点で自分の描いた構図はイマイチだなと感じたけど、仕方ないので進めます。
肌の色を置いていきます。袖の部分が透け感のある服なので、袖の部分にも肌色を。
この段階が、一番いい感じでした。
ここから失敗の道を辿ることになります。
影の部分と洋服に色を入れていきます。
顔を塗っている時「あ!」と(やっちゃった・・・)と声が出てしまったくらい「失敗した」と感じました。
本来は全身を同時に塗りながら濃さを調整しながら進めていくのに、今回は、顔を先に決めてしまって安心したいという不安があって、顔を完成させようと先に塗ったのです。
そしたら塗りすぎてしまって。
顔が濃くなってしまいました。
そこからは、時間が足りない!との焦りから写真も撮らずにポーズの休憩時間も塗り続け・・・終了。
こんな感じになりました。
顔の濃さを紛らわしたくて、服も濃くして行ったけど、コントラストのきつい絵になってしまった・・・
完成作品。
今回、途中で驚いたのが、2人とも主に紫をベースに描いたところ。
私はもともとモデルさんのイメージが紫なのもあり、影の色を紫として全体に紫でまとめようと決めていたのですが、亀山先生も背景に紫を置いていたのでびっくり。
紫がベースのカラーになったことは、見ていた方も面白がってくれていたようなので、よかったです。
こんな感じで初のデモスト終了でした。
が。
描き終わってから、私の絵について、亀山先生に言われた「〇〇(男性芸能人)に似てるね」って言葉が離れなくて。
「それって、女に見えないってことじゃん!」と気になり出し・・・
本当に女に見えなくなってきて、この絵は大失敗じゃないか?と落ち込みまくりました。
そして、
帰宅して少し加筆修正することに。
顔部分に少し白を入れました。
これで多少、男性っぽさがなくなったかな。
とはいえ、一度濃く塗ったものをリセットできないのが水彩のさだめ・・・泣
工程を見返すと、40分経過まではよくかけている気がするので、影の入れ方を間違ったのだとわかります。
反省のため、なぜ男性に見えるのか考えてみました。
これだけの反省点が出てきました。
一番気になるのは多分、顎の影が強いこと。
これは本当に濃く見えたんだけど、たとえ見えてもその通りに塗ろうとしちゃいけないということもあるよね。
真正面で髪も纏めているし、アオリ顔なので、実際にすごくボーイッシュに見えるのだけど、女性らしく描かないと違和感が出るので、影に注意。
なおかつアオリ顔に見えるように注意ということかなと思いました。
で、反省点を踏まえて、もう一度描いてみます。
うん。
これなら女性に見えるでしょう・・・
Kちゃんにも似てるぞ!たぶん。(ポーズ写真を撮っておかなかったからこれが限界😵)
描き込み、手数はかなり減らしました。
顔面はこのくらいにしておかないと「くどい」んだと思います。
デモストでは描き込みすぎでしたね。勉強になりました。
せっかくデッサンはできていても、塗りで台無しにすることは大いにある。
それが着彩デッサンの難しいところだと、身をもって感じました。
モデルさんを目の前にしての現場でその判断ができるようになるには、かなりの経験値が必要なのですね。
もっと練習して、本番でも焦らずいい雰囲気で描けるようにしたいです。
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