華色切絵 【公式サイト】

スペインスケッチ旅行 スケッチ全集

2024年6月19日から28日で、人生初のスケッチツアーに参加してきました。

場所はスペインのペドラサ・アルバラシンです。

 

移動日を抜くと私がスケッチしたのは5日間でした。

合計で38枚描くことができました。

 

スケッチ自体は2年前に毎日やっていた時期もあるし「慣れている」つもりだったけど、

最初は全く思うように描けずに焦りました。

 

でもだんだんと慣れてきて、

最初と最後ではかなり上達が伺えると思います。

 

現場で描いた全スケッチを載せてみますのでご覧ください。

 

※旅行の日記とスケッチ現場の写真などは別の記事にまとめています。

リンクを貼りますのでよかったらそちらもご覧くださいね。

 

スペインスケッチ旅行の記録1ペドラサ編

 

スペインスケッチ旅行の記録2 アルバラシン編

 

スペインスケッチ旅行の記録3 アルバラシン編

 

 

 

 

6月21日(6枚)

ペドラサスケッチ初日

 

1枚目

ペドラサの街を見渡す丘の上から。水彩で色を載せてから鉛筆で描く。

久々のスケッチは「何を描いているのか自分でもわからない」状態に。

早々に諦めて2枚目に移る。

 

 

2枚目

1枚目のリベンジ。最初から複雑すぎる風景を選んでしまったのだろうか。

教室の先輩に「スケッチらしいスケッチだね」と言われる。

でもイマイチ描いていて楽しくない。私らしくないという感覚。

 

3枚目

複雑な景色は難しいから建物ひとつだけから練習しよう!ということに。まずは鉛筆で線を描き水彩で塗る。

少しはマシになったけど、全くこの景色の良さを伝えられていないのが悔しい。

 

 

4枚目

鉛筆の下書きなしで水彩で描くのはどうだろう?とやってみた。

楽しかったけど色彩がスペインの夏ではなく、日本の夏って感じだ。

色作りの難しさを痛感した。

 

 

5枚目

みんながディナーをしている時間に一人スケッチ。ペンで描き水彩で色をつける「ペン彩画」スタイルに。

とても楽しく描けた。やっぱり慣れた書き方が一番いいのかな。

 

6枚目

24時、ディナーが終わり部屋に帰って写真から一枚だけ描くことに。ペンを使わない水彩画で描きたかったが、やっぱりイマイチ。途中で諦めた。

諦めて今回のツアーでは「ペン彩画」でいこう!ということに決めた。

 

 

 

 

6月22日(6枚)

この日は終日ペドラサスケッチ!

 

7枚目

グレーのペンと水彩色鉛筆でスケッチ。優しくていい感じだけど1時間半近くかかり、この暑さの中で1枚にあまり時間をかけたくないので、

もうちょっとサクッと描ける方法の方がいいと思った。

 

 

8枚目

部屋に帰り、取材写真から描いてみた。ペンと透明水彩。

まだ人のいない午前中の広場。

 

 

9枚目

ランチ後に先輩方と同じ場所から描く。私は近景の柱とかを入れた景色が大好きなの。

今回初めて好きなイメージで描けた。嬉しい。

 

 

10枚目

ランチをしたお店のテラスを描くことに。簡単そうでパースが難しい。普段描き慣れてるかどうかが問われてるなって思った。

色も実物と少し違ってしまった。もっと温かみのある色合いにしたかった。

 

 

11枚目

路地の突き当たりのお店のテラスで食事する夫婦が素敵だった。

外国に来たらこんな自然な風景を描きたいと思っていたから嬉しい。

 

 

 

12枚目

真正面から民家を描くのもやってみたかった。こういう構図もスケッチの醍醐味であると思う。

 

 

13枚目

スケッチに慣れてきたので難しい構図の景色に挑戦。街の端っこにある下の階段。

そして向こうに広がる広大な景色。他の人が描いてなさそうな景色を描くことに喜びを感じる。

 

 

14枚目

バラの素敵なお家。こういうのは描かずにいられない。

6枚連続で描いたので疲れてきて太めのペンで簡単に描いた。

 

 

 

 

6月23日(1枚)

移動日のため1枚だけ。

 

 

15枚目

朝8時20分。朝食を終えて、出発までの20分で無理やり描いた1まい。

部屋の窓から見える景色をどうしても描いておきたかった。

先輩が部屋に遊びにきて「こんな部屋だったんだ!うちと全然違う!」というので先輩の部屋も見学しに行った。

みんな雰囲気も作りも違う個性的な部屋で楽しいホテルだった。

 

 

 

 

6月24日(8枚)

アルバラシンスケッチ初日。

 

 

16枚目

午前中みんなでロケハンをしてお昼前にとりあえず広場からスケッチを開始した。

実はこんなに大きく空を描くつもりじゃなかったけど、ペンで一発描きのため、こんな構図に。

でも飛び交う大量のツバメがいい味を出していて、この構図で正解だったな、と思った。

こういう絵は現場でないと描けない気がする。

 

 

17枚目

広場に人が集まっている。向こうの城壁や手前の鮮やかな国旗が華やかでいい。ツバメが絵に躍動感を与えている。

以後ツバメを描くのにハマった。

 

 

18枚目

薔薇色の町アルバラシンは、ほぼ建物が同じ色なんだけど、くすんだ青と黄色の建物が一軒だけあった。それが描きたくて選んだ構図。

でも空を青く塗ったら建物が目立たなくなってしまったなと思った。民家の洗濯物とか細かい部分が楽しい。

 

 

19枚目

広場から。こうやって見てくださいと言わんばかりの額縁に入ったような構図。

手前は2.0のペンで、奥は0.5くらいのペンで。細かいので時間がかかった。

 

 

20枚目

19枚目とすぐ近くの場所から。少し場所を変えただけでも新しい新鮮な構図になる。

描いても描いても描き足りない。

 

 

21枚目

手前の街並みと遠くの城壁。19時を過ぎても日差しが眩しかった。

段々とアルバラシンの色彩に慣れてパレットがいい感じになってきた。

 

 

22枚目

20時半、お腹が空かない私は、みんながディナーをする店のそばで一人でスケッチすることにした。

みんなの乾杯の音を聞きながら絵を描く幸せを感じる。まだまだ空は昼間の明るさだったけど、絵では少し夕方の雰囲気にしてみた。

 

 

23枚目

22枚目と同じ場所から今度は俯瞰で。この一枚を描いたらみんなに合流しようと思い急いで描いた。

苦手な構図も描けるようになってきた。毎日スケッチしてる成長を感じる。

 

 

 

 

 

6月25日(9枚)

終日アルバラシンスケッチの日

 

 

24枚目

スペインの日の出は7時位。6時半部屋のベランダからの景色をスケッチした

私の部屋からはちょっと無理な角度で覗き込まなければ塔が見えないので、写真に収めるのは難しい構図も、なんとかスケッチなら、ということに。

紫みの色彩で朝方の雰囲気が伝わるでしょうか。

 

空の左の丸は月です。あとは朝から元気なツバメがたくさん。

 

 

25枚目

朝の人の少ない時間帯。まずは昨日描いてない場所まで進む。

城壁に続く階段の場所。ジグザグの構図が魅力的

 

 

26枚目

アルバラシン1番の名所?独特な形の家。そして右と左と分かれた道。

誰かしら描いているかと思ったけど、ちょうど誰もいなくてゆっくり描けた。

複雑で1時間かかった。

 

 

27枚目

26枚目の真後ろの景色。25.26.27枚目はほぼ同じ場所から向きを変えて描いた。

景色の中に車が入ると急に現実感が出るから楽しい。今現代の景色なんだよって思える。

スケッチの色彩にも深みが出てきた。

 

 

28枚目

ランチの集合時間まで30分あるから急いで1枚描く。杉の木越しの遠くの街並み。

昨日描いた23枚目の駐車場からの景色です。

 

 

29枚目

ランチ後ホテルに戻る道で描いた。塔がある風景はどこでも絵になる。

 

 

30枚目

ランチ後ホテルに戻る道で描いた。

縦パノラマで描きたい、と思い見開きで描いてみる。

好みの解放感のあるスケッチになった。

ツバメがツバメに見えないが。

 

31枚目

見開きに再度挑戦。実は建物の形を結構間違った。

描き直そうかと思ったけど、紙が勿体無いしまぁいいかと。

でも絵にしてみると余り気にならないね。

 

 

32枚目

描きたいと思っていた場所。階段から降りていく路地。

真ん中のところはレストランで最終日に食べに行った。

短期間で画力が上がったのを感じた。

 

 

 

 

6月26日(5枚)

終日アルバラシンスケッチの日。旅の最終日。

 

33枚目

体調が良くなったので、いよいよ山に登り全体像をスケッチした。

街中で描くよりもずっと解放感があって気持ちよかった。

スケッチの醍醐味って自然の中なんだ!と知った。最終日になってやっと!

 

 

 

34枚目

ランチの集合時間まで30分で描いた。広場には観光客がたくさんいて、たくさんの人に声をかけられた。

今回の旅で描いている姿を見られても恥ずかしくないメンタルが備わった。

 

 

35枚目

ホテルから坂道を下って道路に出たところから。手前の花はノウゼンカズラ。日本で大好きな花が見られて嬉しい。

絵に花が入るとかわいいね。

 

 

36枚目

ホテルから坂道を下って道路に出た川のところからパノラマで描いてみた。

「川だけ」はみんな描いてるし、全部描いてやろう!という感じ。現場でしか描けない感じが楽しい!雨が降ってきたからサクッと色つけして退散。

 

 

37枚目

ディナー直前19時。これが旅の最後の1枚と思って描いた。

楽しかった。もう思い残すことはない!

19時でも日差しが強い。1時間、ノースリーブでスケッチしていたらものすごく日焼けした。

 

 

 

 

6月27日(1枚)

 

 

38枚目

出発の朝、どうしてもこの景色が描きたくて、早めに席を取り朝食を描いた。

やりきった。

 

 

 

 

 

以上が今回のスケッチ旅行の前スケッチです。

 

今回の主な道具。

スケッチブック。モンバルとコットマン。

モンバルは荒目、コットマンは細目で描き心地も水彩のノリも違います。

でも画像で見るとわからないかも。

スケッチのリングが二重なのがコットマンです。今回はほぼコットマンで描きました。

 

今回のために新調したパレット。

使い慣れていないので、色作りが難しかったです。

旅行に新品を持っていくのは良くない。使い込んでいくと馴染んできました。

 

    

余り使わなかったけど水彩色鉛筆とペン。

ペンは主にピグマの1.0と2.0、そしてプロッキーを使いました。

今回はペン彩画にするつもりがなかったからペンは1本ずつしか持っていかなかったらインクが無くなりました。

だから最終的にはボールペンで描いた。(37枚目)

 

 

見返してみても、最初の日と最後の日でかなり上達したことがわかる。

当たり前だけど「描けば描くほど上達する」と実感しました。

 

作品そのものよりも景色を「見る目」が変わったのを感じました。

あとは、この10ヶ月ほど続けていたクロッキーもスケッチに役に立っていると感じました。

とにかく見る力をつけること、それが描きたいものを描けるようになるということを強く実感したのでした。

 

本当に描くのが楽しい、素晴らしい風景ばかりで、

行ってよかったです。

次回はもっとたくさん描けるように、日本でスケッチ訓練しておきたいな。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

スケッチだけでなくトータルの旅の記録も後ほど記事にしていこうと思います。

 

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集