細かいことにこだわって「完璧主義」になってしまう理由は「アウトプット」の少なさ。
仕事でも、趣味でも、何をするにも常に完璧を目指してしまう。
しかし、そのせいでアウトプットの量が減り、時に何もできなくなることがあります。
実は、アウトプットが少ないからこそ完璧主義に陥りやすくなるということを、あまり意識していないのかもしれません。
完璧主義であることは、頑張り屋さんの証拠のようにも思えます。
「良いものを作りたい」「ミスをしたくない」という気持ちは誰にでもありますが、問題はその気持ちが強すぎて、かえって何も進まなくなってしまうことです。
例えば、何かを描くとき「この構図、もっと良くできるかも」「ここの色は直した方がいいだろうか」と、細部にこだわっているうちに、結局作品が完成しないまま日々が過ぎてしまうことがあります。
一つの作品に対して完璧を求めすぎると、結果として成果物が減ってしまう。これが、完璧主義とアウトプット量の少なさが繋がっている理由です。
ではなぜアウトプットが少ないと、完璧主義が強まってしまうのでしょうか?
それは、一つ一つの結果に対する期待や不安が大きくなってしまうからです。
もし、たった一回のチャンスしかなければ、「失敗できない」という気持ちは当然強まります。そして、その「失敗できない」というプレッシャーが、さらに完璧を求める気持ちを強化してしまうのです。
アウトプットが少ないと、自分の成長を確認する機会、つまりフィードバックも減ってしまいます。
数が少ないと、「自分は本当に上手くやれているのか?」という不安が膨らみ、自信を失いがちになります。その結果、完璧でなければならないという意識がますます強くなるのです。
反対に、アウトプットを増やすことで完璧主義を和らげることができます。
数をこなせばこなすほど、「失敗しても次がある」という気持ちが芽生え、完璧を追求する必要がなくなるからです。
私も限られた時間で描かなくてはいけないスケッチやクロッキーなどを始めてから、「質よりも量」を意識するようになり、完璧主義に陥ることが少なくなりました。数をこなすことで良い作品が生まれるようになることを知ったからです。
精神的な余裕も生まれました。
たくさん描けば、一つの作品に対するプレッシャーが減り、結果として自然体で描けるようになります。気持ちが軽くなると、より創造的なアイデアが浮かんだり、描くことそのものを楽しめるようになったり。それがいい作品を生むことになるのです。
なので完璧主義から抜け出すには、まず完璧かは置いておいて、完了させること。
完了させたら次の作品に取り掛かり、少しずつでもアウトプットを増やしていくこと。
そうすることで、細かいことを気にする必要が、意外とないことに気づくはずです。
量をこなすことで、自然と完璧主義から解放され、より自由に、そして質の高い成果を出せるようになるでしょう。
その先には、必ず成長が待っているはずです。
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