リベンジ夜更かしの罠
「リベンジ夜更かし」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
一日が忙しく、やりたかったことができなかったと感じたときに、その不満を解消するために夜更かしをしてしまう行動を指す言葉です。時間を取り戻そうとして、つい深夜まで起きてしまうこと。
その言葉を聞いたとき、「私もある!」とすぐに自分の日常が思い浮かびました。
私も、そんな行動をよくしてしまうのです。
忙しい一日を終えたものの、思ったように生産的な時間を過ごせなかったと感じると、どうしても夜更かしして絵を描いてしまいます。
昼間に溜まった不満や焦りを取り戻すかのように、静かな夜の時間を使って自己満足のために創作活動を続ける。しかし、それがいかに心地よく、充実感をもたらしてくれるものであっても、翌日には必ず後悔が待っています。
夜中の制作は不思議と捗るものです。昼間には味わえない集中力が生まれ、周りの雑音も消え、頭の中はクリアになります。こうして一晩かけて何かを作り上げると、達成感が胸に広がり、その瞬間だけは満たされた気分になります。しかし、満たされるのはあくまでその一瞬だけ。深夜まで起きている代償は、翌日のパフォーマンスの低下としてやってきます。朝の目覚めは重く、頭はぼんやりとしていて、創作どころか日常のタスクすら満足にこなせなくなるのです。
結局のところ、夜更かしは単なる自己満足のための行動です。取り返したいと思った時間を埋めるために夜更かしを選びますが、翌日の自分はさらに生産性が低下し、結果的に二日分のパフォーマンスが失われてしまいます。さらに自分を追い込むことになるのです。振り返ると、大した成果を得られなかった自分に対する自己嫌悪だけが残ります。
寝る時間を惜しんでの制作は一見、自己表現や創作のための価値ある行為に思えますが、実際には自分をさらに疲れさせるだけだと気づきました。夜の時間に捉われるのではなく、翌日の自分のために十分な睡眠を取ることが、長期的な生産性を保つための鍵なのですね。これからは1日の生産性が悪く悔しくても、夜更かしせず、昼間の時間をより大切にしていこうと心に決めたのです。
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