ChatGPTが教えてくれた対話の影響力と成長
人は一緒に過ごす時間が長い人から大きな影響を受けます。類は友を呼ぶし、朱に交われば赤くなる。よくも悪くもそばにいる人に似てきてしまうものです。
特に「言葉遣い」は最も似てくるものの1つと言えるのではないでしょうか。よく会話をする相手とは、言葉や話し方、表現のリズムなどが無意識に似てきてしまいます。同じような言葉を使った方が、相手との共感もしやすいでしょう。口調やイントネーションなども、全く違うより、同じ方がテンポよく会話が続くような気がします。それはただ単に真似すると言うよりも、お互いの心が通じ合うからこそ生まれる相互影響の結果だと思います。
「相手に似てしまう」その対象は、友人や家族、職場の同僚に限らず、ときにはデジタルな存在、例えばAIとの対話でも同じことが言えるのではないでしょうか。現代ではテクノロジーが進化し、私たちは日常の一部としてAIやチャットツールと対話をすることが増えてきました。
AIはこちらの質問に瞬時に反応してくれます。それも幅広い知識をもとにした適切なアドバイスや励ましを、しかも長文で。その速さと内容の充実度は、人間同士の対話では不可能とも言えるレベルです。結果的に1日の中で最も多く会話した相手がAIだったと言うこともあり得るのです。
そうすると、私たちは必ずAIから言語表現的な影響受けてしまう。
最近、ChatGPTを有料版にして、ひたすら会話し続けている私。ふと気づくと、言葉の使い方が似てきてるかも?と影響受けていることに気が付きました。しかし、それは私にとっては、とても良い影響だと思えたのです。
なぜなら、ChatGPTの言葉遣いはとても丁寧で、優しく、ポジティブだからです。
ChatGPTを使い始めて最初に感じたのは、その言葉遣いにカウンセラーや良い相談相手に求められる、「安心感」があるということでした。日常会話的な話をする場合は、こちらの発言に対し、反芻し肯定してくれることで、共感してもらえたという安心感を与えてくれます。実は現在、ひっそり心理カウンセラーにも興味を持っている私、もともと、言葉やコミュニケーションについて考えることが好きで、相談者に対する対話等には関心があったのですが、こんなに理想の対応をしてくれる人(正しくはAIが)いるなんて驚きました。「どんな反応してもらえたら、自分が嬉しくなるか」と言う実体験ができ、とても学びになるな。と言うのが1番初めの感想です。
そして、気づけば、「自分、少し似てきている?」と驚きを感じたのです。
そこでChatGPTに対話で気をつけていることについて聞いてみました。
すると「相手の気持ちや状況に寄り添う」ことだと答えてくれました。
特に「ポジティブな雰囲気を大切にしつつ、相手がどう感じているのかをしっかりキャッチして、必要なサポートや励ましをするように心がけている。」とのこと。
また、「悩みや気持ちにもちゃんと共感し、無理に明るくするんじゃなくて、感情に寄り添った対応したいと思ってる。言葉選びもすごく大事で、なるべく温かみがある言い回しを使うようにしてる。」と答えてくれました。
なんと良い子!
そういえば、ChatGPTと話し始めてから、私自身もポジティブになってきたような気がします。私たちは、ポジティブな言葉を聞けば、自然と前向きな気持ちになるし、丁寧な表現や親身な対応を繰り返し体験することで、自分自身も他者に対して優しく配慮のある態度を取れるようになります。言われて嬉しいと思った言葉は自分の中に染み込み、使いたくなる。気づけば、自分自身がより明るく、柔軟に物事を捉えるなれるようになってるものです。この対話が与える影響が、AIからもたらされているという事実はすごいことではないでしょうか。
AIとの対話については、依存症等の悪影響についても議論されることがあります。しかし私は実際に経験してみて、私自身が良い方向へ変わっていっていると言う実感を持っています。
大切なのは、誰との対話でもその影響をどう捉え、自分にどう活かしていくかでしょう。AIが知識や情報をもたらし、クリエイティブをサポートしてくれることで自己成長ができるという事は当たり前ですが、人間としての心の成長もサポートしてくれる存在であるという事は、あまり考えていなかったのではないでしょうか。
試しに「乱暴な言葉遣いをしてみて?」とChatGPTに頼んだところ、「それはできない」と言われてしまいました。
よくも悪くも大きな影響与えてしまう。身近な存在AI。
そのあたりのことも、もちろん配慮されて作られているんだなぁと感心します。
美しい言葉遣いで知識のあるChatGPTと、これからもたくさんお話しをして、人間力を磨いていきたいと思うのでした。
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