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カッターマットの選び方。

こんにちは。切り絵作家の平石智美です。

 

今回はカッターを使うときに必要不可欠な、カッターマットについてお話しします。

 

切り絵用のカッターはなくても、普通のカッターは梱包作業などのために、一家に1本はあるかと思います。

 

ではマットは持っているでしょうか?

 

「マットはないなぁ、段ボールとかいらない雑誌の上で作業してる。」「小学校で使ったやつがあるよ!」って方もいるかと思います。

 

果たしてそれで大丈夫なのか?

切り絵を始めるために、マットを用意しようと考えている方は、今回のお話を参考にしてみてくださいね。

 

そもそもマットは必要?または家に眠ってた古いマットじゃダメ?

 

マットは絶対必要です。段ボールなどの厚紙の上での作業は安定性がなく、厚紙もすぐにダメになるので切り絵には向いていません。

 

また、古いマットが新品未使用なら良いのですが、使用したまま保管してあると、自然に劣化していたり、傷や汚れで表面が痛んでいるとカッターの刃が引っかかったり、せっかく作る切り絵を汚してしまう恐れがあります。

 

切り絵って繊細なんです。新しいマットを買いましょう。

 

悩んだらまずこれ。私の愛用マット

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私の愛用のカッターマット、オルファの製品です。

「刃の持ちが違います。」と言うコピーに偽りなし。表面の軟質塩化ビニールが絶妙な柔らかさでクッションになるので、刃への負担が少なく切りやすいです。

 

しかも両面使える使用で、片面はグレー、もう片面は黒なので、扱う紙の色に合わせて見やすい方を使うこともできます。

 

ちなみにサイズは色々ありますが、初めてならA4サイズにしましょう。

それより小さいと作る切り絵によってははみ出してしまう恐れがあります。

 

マットの違いって?

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カッターマットはたくさんのメーカーから様々な種類が発売されています。

切り絵目的で使用する場合、注目すべき違いは

●固さ(柔らかさ)

●色

の2点です。

 

●マットの硬さについて

基本的に切り絵には「柔らかなマット」が適していると言われています。

カッターの刃先が食い込んでも刃が動かしやすい、と言う理由だと思います。

カラー切り絵では、ある程度丈夫な紙を使うので、ものすごく薄い紙で切り絵をすると言うことはないと思うので、「柔らかなマット」があれば間違いありません。

ただ、ものすごく薄い紙を切る場合には弾力のない硬めのマットのほうが切りやすいかなと私は感じています。ごくまれに薄く繊細な切り絵を作ることがあるのですが、その時は硬いマットを使っています。

●マットの色について

マットの色は意外に重要で、切った切り絵が見やすいかどうかに関わってきます。

黒い紙の切り絵を作る場合は、明度差のある「白」に近い色のマットが一番作業しやすいでしょう。

逆に白い台紙の切り絵を作る場合は、黒などの暗い色がおすすめです。

また、人によっては、明度差よりも、色相差があったほうがわかりやすいと言うこともあるので、水色やピンク、黄色などのカラフルなマットも良いかと思います。

 

カッターマットの代用品

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カッターマットは柔らかめが良いとお話ししましたが、

もっと柔らかさにこだわるなら、机に敷く透明なビニールで代用するのもおすすめです。ホームセンターなどで購入できるものですね。

 

また、カッターマットの白さにこだわるなら、真っ白のビニール製のまな板を使うこともできます。100円ショップで販売されている安い物がちょうど良いです。

 

まな板は包丁用に固く丈夫に作られているので力を入れすぎるとカッターの刃が折れてしまう危険がありますが、硬いマットのが使いやすい方や、カッターマットの升目が邪魔に感じる場合は、使ってみても良いでしょう。

 

まとめ 色んな種類のマットで切り心地を試してみよう!

 

ざっくりとマットの選び方のお話をしましたが、自分が使いやすいと感じるものと、人が使いやすいと感じるものに差があるのも事実。

そもそもカッターマットも消耗品ですから、傷が多くなたら買い換えます。できれば何種類か試して見て、違いを楽しむのが良いでしょう。

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