制作「藤」
きりえ美術展の申し込み。
10月20日必着だったのですが、なんとか間に合いました。
ただ、先日作った「ユリと桜」の作品で1枚は決まったものの、もう一枚は未定。何を描くかもサイズも決めてなかったのですが、タイトルとサイズは申し込み時に決めなくてはいけないので、抽象的なタイトルをつけて、先に提出してしまいました。
で、何を描こうか。風景を描きたいなぁなど悩んだのですが、とりあえず、下地を作ってみたら思いつくかな?と思って、思うままに絵具を垂らしていきました。
使ったのは、透明水彩の紫系とイエローオーカー、あと墨と胡粉。
この下地だけでもそれとなく風景画にも見えてくる…このまま水彩画として完成させたい気持ちを抑えて切り絵にしていきます。
この塗り上がった画面をしばらく眺めて想像し、夕焼けの風景や、桜など色々浮かんできたのですが、結局「藤の花」にすることにしました。
たくさんの藤の花で画面を埋め尽くしたらどうだろう?
早速、和紙に藤の花の下絵を描きます。
これは、後ろ側に配置されてくるシルエットの藤の花です。どうせほぼ隠れてしまうのと、一気にたくさん作りたいので、雑でいいので6枚重ねで切ります。
白や紫、黒などで塗ってドライヤーでどんどん乾かします。
バランスを見ながら貼っていきます。
幻想的で宇宙のようです。少し現実感がなくて怖い感じもする・・・
墨のザラザラした質感の黒が、水彩の豊かさある黒とはまた違って好きです。静寂をかんじます。
次にメインの藤を作ります。
と、ここで残念!写真がありません。唯一染めてるときの写真があったのでこれだけ載せます。花弁も色を貼って、なかなかきれいな藤の花が出来上がっていたんですが。
そして一番しっくりくる場所を探して貼り付けました。
少し引いて、前作の「ユリと桜」と一緒に鑑賞してみます。なかなかいいバランスです。
手数が少ないのが気になるところですが、この作品はこれ以上重ね込んではダメな気がします。今がいい空気感です。あまり目立たない感じで、メインの藤をもう2房くらい追加するかもしれませんが、大幅にイメージは変わらないでしょう。ひとまずここで寝かせます。
今回は制作時間を計りませんでしたが、制作は半日ずつ2日に分けたので、丸一日では完成できる量感でした。(ほぼ下地が残っているのでね。)
その後、教室のためアトリエを片付けて掃除。
大きな絵がパネルのまま掛かっているだけで、急にアトリエ感が出るから不思議です。
この部屋は窓と収納だらけで壁がないから作品が飾れなくてアトリエ感がなくて困っていたけど、長押がたくさんあるので、描きかけの作品をどんどん長押にかけていこうと思います。
きりえ美術展どうぞよろしくお願い申し上げます。
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