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和紙を染める ペールオレンジ

こんにちは。平石智美です。

 

先日、和紙を染めたのでその記録を。

 

今日作ったのは「ペールオレンジ」系

「肌色」です。

 

特定の色に対しての「肌色」という呼び方は1999年ごろから無くなったのですが、肌の色付けに使う色全般をざっくり「肌色」と呼ぶことはあるので、今回はそちらの意味で肌色と呼ばせていただきます。

 

肌色についての記事はこちらから

https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/299152.html

 

なぜ、今回肌色を染めたかというと、翌日の教室で肌色が必要だったのに、切らしてしまっていたから。

 

ここ最近講座で人物の切り絵をしていなかったから、気づかなくって、急いで染めたというわけです。

 

肌色作るの、地味に面倒くさいのです。

 

だからどうせならたくさん染めないと。っていうことでいっぱい染めました。

 

画像1

右と左で色みが違います。

 

左はイエローよりの肌色で、右はピンク寄りの肌をイメージしました。

 

イメージしたというと聞こえがいいけど、

結果的にこうなっちゃった感じ。

 

1回目、左の色味の染料を作って染めたのですが、もう少し枚数が欲しいなと思って、また染料を混ぜて右の色を作りました、

 

色を作る時はこんな感じで、試し塗りをしながら作りたい色になったら染め始めます。

ファンデーションの色見本みたいですね。

 

画像2

 

こちらが1回目に作ったイエロー寄りの肌色

画像3

 

乾いたもの。今回は5枚ずつくらいまとめて染液に浸したんですが、実は同じ染液に浸しても最初の方に染めたのは濃くて、だんだん薄くなります。

 

なぜなら、水よりも染料の方が紙に染み込むのが早いから。

 

(正確には早いって言い方は違うんだろうけど、イメージ的にはそんな感じかと、、)

本当は同じ濃さにしたければ一気に染める枚数浸さなきゃいけません。でも、それはそれで1枚の紙の中でムラが出やすいので小分けにしました。

 

まぁ肌色の場合は濃淡のバリエーションがあったほうが作品作りに役に立つのでOKです。

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そして、次は2回目のピンク寄りの肌色の染液。

染めた時はこんなに濃いんですよ。

画像5

 

絞って少しだけ乾かして、

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干して乾かします。

画像7

 

最後はアイロンかけて完成です。

 

写真が綺麗じゃなくて彩度が低いのでくすんで見えるけど、出来上がりはもっと鮮やかで明るい、肌色です。

 

まぁまぁいい感じにできたと思います。

画像8

 

どんな絵の具でも肌色、ペールオレンジをイメージ通りに作るのは難しいですが、染料も微調整が難しいです。

 

今回は人物の肌用として、滑らかなぼかしのある単色染めをしましたが、ペールオレンジは上品な色で何かと使えるので、細かなグラデーションなどで染めたのも作ってみたいです。

 

ではでは、和紙染めの記録でした。

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