華色切絵 【公式サイト】

読書記録17「読書は1冊のノートにまとめなさい」奥野宣之著

※こちらは2021年10月に書いて未投稿だった記事です。
書いてることが意味不明なのですが、それも含めて過去の記録としてアップしておきます。

 
前回に引き続き、奥野さんの著書を読みました。
連続で同じ書き手の方の本を読むのは安心感がありますね。
 

この本は奥野さんのベストセラーとなったノートを使った情報整理術のシリーズの3冊のうちの1冊です。

 

シリーズ1冊目の「情報は1冊のノートにまとめなさい」は、数年前に購入して実践してみてから情報整理がうまくできるようになった、出会えて本当に良かったと思う本でした。
だから続編のこの本もずっと読みたいとは思いつつ、買うか悩んでいました。そしたら先日、ふと図書館で出会えた。ラッキーでした。

 

図書館で出会う

 

「図書館で読みました!」と堂々というのは著者の方にヒジョーに失礼だとは思うのだけど、ちょっとここ最近厳しくて、極力お金を使わないで生き延びなくちゃいけないから、図書館は私の救世主です。

「コロナの影響」と理由をいえば誰も何もいえなくなっちゃう雰囲気がある今。

予定していた仕事が「お前もか!」と、少しずついなくなっていくのがちょっとしんどいですね。

影響とやらが遅れてやってくる業界なんでしょう。クリエイターとは仕事の一番下っ端の存在なのですねぇ…。

まぁそんなの考えても仕事は戻らないし、お金も入ってこないから、とりあえず読書して気持ちを紛らわそう!ということで図書館通いを始めたわけです。

奥野さんは、「図書館超活用術」という本も出されているし、ここは図書館活用の実践として大目にみてもらえたらありがたいです。

 

なぜノートを取るのか

 

さて、本の中身ですが、私は先に話した通り奥野さんの著書「情報は一冊のノートにまとめなさい」を愛読し実践しているので、ちゃんとこの本を読みながらたくさんノート取ることができました。

 

そもそもなぜノートをとるか。

それは読んだ内容を「覚えておく」ためですよね。

みんな経験にあると思うけど、たくさん本を読んでもその内容を覚えていないものなんです。

 

その時は楽しかったり感動しても、記憶に定着していなくて、せっかくの知識が役に立てない。私もそれがすごく悩みでした。

 

内容を覚えていないどころか「読んだこと」自体を忘れていることさえあります。

 

先日なんて一昨年の手帳を整理していたら、記憶にない読書記録のメモが出てきました。

 

2019年は仕事が忙しくて、読書なんて全然していと思っていたのに、どうもKindle Unlimitedで何冊も読んでいたようです。電子書籍の借り放題は、図書館のように自分の手元には残らないから記憶からも消えていたという話。酷いです。

 

記憶に残すためにすること

 

この本では、本を読む前の「本を探す」「本を買う」工程も本を記憶に残すための一つの技術だと述べられています。

 

私がKindle Unlimitedで読んだ本が記憶になかったのも“そこまで本気で読みたいと思ってない本だけど「無料」だからダウンロードした”ということに原因の一つがあると思いました。

 

例えばこれは、今思いついた例えですけど、普段歩かない道を歩いていて、お腹が減ったので近くにあったラーメン屋になんとなく入った。とします。そこでラーメンを食べて、感動するほどじゃないけど普通に美味しかった。気が向いたらまた来てもいいかな。と、思ったとします。

 

この場合、私の経験上、二度とこのラーメン屋にくることがありません。

 

同じ道を通りがかったら思い出して入ることもあるかもしれませんが、多分、日常で思い出すことはありません。これが、「なんとなく入ったが恐ろしく美味しかったラーメン屋」でも怪しいです。明日また来たいというレベルでなければ私は覚えてないでしょう。「なんとなく入って、クソマズくて残した最悪なラーメン屋」だったなら、家に帰って最悪だった話を家族にするから覚えてる可能性があります。でもそれはアウトプットしたおかげの記憶と言えますね。

 

では、ラーメン屋に入る理由が「なんとなく」ではなく「ずっと行きたいと思っていた」だとどうでしょうか。「美味しそうだなと思っていて、ずっと行きたいと思っていたラーメン屋で、ラーメンを食べた。感動するほどじゃないけど普通に美味しかった。」だとしたら。

これなら私は覚えていられる自信があります。きっと後日「ラーメン屋行きたいな」と考えた際に「そう言えば、行きたいと思っていたあのラーメン屋、この前行ったな。普通に美味しかったな」と思い出すと思うのです。

 

これはラーメンを食べたいと思っていた記憶が印象に残っていたから、実際に食べた後も「食べたかった記憶」は残っているということで、本も同じように、「読む前にどのくらい、それを意識していたか」が大切ではないかと思うんですね。

 

映画とかもそうですが、すごく見たいと思っていた映画だと、すごくつまらなかったとしても記憶に残ります。逆に友達に連れられて期待しないで見た映画がつまらなかったら、記憶に残りません。

 

つまり「記憶に残るかって、内容の良し悪しではないじゃん!」ということです。

 

もちろんその「内容」を覚えておくにはよほどのインパクトがない限りメモをとるなどが必要になるでしょう。でもその存在を覚えておくための記憶は、内容ではなくてもいいのです。むしろ内容だけ覚えておくのは難しいもの。「ラーメン屋」という存在を覚えてないのに「味」だけ覚えているのは難しいですね。もしも「味」だけ覚えていたとしたらそれはそれで最悪です。どこのラーメンだかわかりません。

 

と思えたら、本を買う前にどれだけそれが読みたいか、を考えてその「存在」の記憶を植え付けた上で読まなければ意味がないことに気づきます。

 

今回は私はこれがこの本を読んで一番感動した気づきでした。

 

本という世界を超えて、ラーメン屋と日常の記憶に通じる、壮大な気づきになってしまいました。

 

なぜ読んだのかの気持ちを覚えておく

 

もうKindle Unlimitedでタダだからとりあえず読んで、なんとなく感動するだけの時間の無駄遣いはやめようと誓いました。

 

そもそも電子は紙の本より記憶に残らないという事実もあるようですし。

 

こんな感じで、ノート術以前の「本を読む前の熱量」の大切さがわかりました。

これからの読書記録は「なぜこの本を読んだのか」まで記録していこうと思います。

 

ちなみにこの本は、図書館(タダ)で偶然見つけたのが読む原因です。

つまり、あまり記憶に残らないのかもしれません。

 

そしたらまた読みたいと思っています。奥野さんのシリーズ1冊目の「情報は1冊のノートにまとめなさい」は何度か読み返し記憶に刻まれていますので、この本の存在自体は決して忘れることはないので。

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集